あらすじ
殺陣も出来るアクション女優を目指す新人俳優・大塚優希は、殺陣の真髄がなかなか見えず思い悩んでいた。そんなある日、「刀」について学んではどうかという祖父のアドバイスで、刀剣研磨師・玉置城二の元に飛び込み、やがて修行を始めることになる。
淡々と仕事を進める玉置。何をしていいかわからない優希。静かに時間は過ぎてゆく。しかし、優希の真剣さを感じたのか、玉置は少しずつ仕事に対する想いを伝えはじめた。そんな日々のなか、優希は玉置の姿や「砥石の堀匠」「刀剣美術商」「式庖丁の家元」「刀職人」らとの交流を通じて、日本刀や日本の伝統文化を受け継ぎ、それを未来に繋いできた多くの人々の存在に気づいていく。
先人に対する畏敬の念や自らの仕事に対する矜持、そして伝統文化を未来に繋ぐ責任感など、心響く言葉に触れ、次第に自らの仕事である殺陣や芝居に向き合う姿勢に想いを馳せる。
本作は、新型コロナ感染症で混沌とした時代に、アクション女優として歩み始めた「大塚優希」という新人女優が、悩み、葛藤し、自身が扱う道具である「刀」について学ぶため日本刀や伝統文化を繋ぐ人々との交流を通じて、少しづつ成長していくリアルな姿を描く、ドキュメンタリードラマです。
キャスト
大塚優希 (アクション女優 )
ジャパン・アクション・エンタープライズ(JAE)所属。
幼少期より祖父の影響で時代劇に憧れ、2020年早稲田大学卒業後すぐに日本のアクション俳優事務所の老舗である現事務所の養成所に入所。 本作「日本刀の美」が映像作品の初出演・初主演となる。約300名の応募があったオーディションにより選出。
玉置城二(刀剣研磨師)
多くの賞を受賞するなど、その精緻な技術は刀剣界でも有名かつ屈指の存在。 誠実な人柄と真摯な仕事で、刀鍛冶や愛刀家からの信頼が厚く、実演会や講演などで、日本伝統文化の普及活動にも尽力している。
土橋要造 (堀匠/砥取家 )
日本刀の研ぎに必須と言われる天然仕上げ砥石は、世界で唯一京都でしか産出できない。その希少な山を、重労働にもかかわらず保全しながら採掘する土橋氏の砥石には、世界各国にファンが存在する。そしてその品質は世界一とも評価されている。
富田庖勝兼通 (式庖丁/庖勝一條流三代目家元)
平安時代中期から続いていると言われる儀式・式庖丁。
一條流は、京都・岡崎神社氏子大祭などで奉納式を行う。
富田氏は、式庖丁文化の継承のため、地元の青年団員を集め、技術の伝承を行なっている。
鶴賀若狭掾(人間国宝/十一世鶴賀流家元)
古くは室町時代に遡る日本の伝統芸能のひとつ浄瑠璃。
三味線を伴奏に台詞と旋律により物語を進める音曲。
本作の主旨にご賛同いただき、特別出演して 参加。
作中クライマックスでは、主人公の気持ちの高揚感に呼応するかのような唄・旋律 が圧巻。
刀匠
安藤祐介
刀工名:広康
(ひろやす)
装剣金工師
片山重恒
雅号:重恒
(しげつね)
鞘師
石崎三郎
塗師
岸野輝仁
柄巻師
橋本幸律
音楽
7歳からピアノ、10歳からチェロを始め、中学までオーケストラに所属。東京音楽大学に入学し、室内楽三昧の日々を送る。卒業の翌年、南米エクアドルで行われた、日本とエクアドルの音楽家による合同コンサートに出演。翌年エクアドルに渡り、演奏活動、クエンカ国立大学の音楽科コースでチェロの講師を務めた。 風土に根付いた音楽、人、町、自然に触れその後の転機となった。帰国後、演奏活動と編曲活動をスタート。
現在、演奏活動の他、合唱、朗読、芝居、創作舞踏、映画等音楽制作に携わっている。
主なスタッフ
監督・撮影/ 大江 利哉
エグゼクティブ・プロデューサー/ 齋藤 恒
プロデューサー/ 片桐 豊
音楽プロデューサー/ 信田 眞宏
スペシャルサンクス/ 河端 照孝
スーパーバイザー/西川 孝
エグゼクティブ・アドバイザー/ 小黒 一三
題字/ 井上 孝博
ナレーター/ Ai
構成協力 /佐向 大
宣伝制作/ 大石 美樹
デザイン/ 長尾 純子
サインデザイン/デザインスタジオ サウスベンド
翻訳・字幕 /ブワロワ 史菜
エディター・カラリスト /浅井 正明
MIX エンジニア /岩波 昌志
制作 銀座盛光堂
制作協力 株式会社5580
製作 日本刀の美製作委員会
小川 浩
株式会社 TESホールディングス 林 明男
株式会社 永和堂 朝倉 忠史
有限会社 飯田高遠堂 飯田 慶雄
株式会社 和敬堂 土肥 豊久
株式会社 丸英刀剣 瀬下 明
松川 浩一郎
玉山 真敏
有限会社 盛光堂 齋藤 恒
©2022 日本刀の美製作委員会